社長の一言 No.101-200

2006年〜

社長の一言 III
社長の一言、ついに100文を達成。
整理できていないので、同じ内容が重複して分かり難いと思いますが、何とか私の思いを伝えたくて必死で書き続けています。ご意見等をお寄せいただけると幸いです。 
長良サイエンス(株)代表取締役* 中塚進一
*岐阜大学教授の研究成果活用兼業

101.研究者よ、その能力を産業界に生かそう。

著名な業績をあげられた多くの研究者へ。私のようなヘナチョコ研究者でも結構、世の中で役立っている。弊社の食品・和漢薬試薬、受託精製、受託合成と弊社の業績は順調に伸び、おまけに新聞等のマスコミ報道や授業「大学発バイオベンチャー創業---」などで目標を見失っている大学生にカツを入れることもできる。
我々大学教員は、定年までの40年近くに亘って有形、無形の投資を受けている。思い当たるものは以下の通り。
1.膨大な公費: 年間数百万円としても総額は億単位。
2.自分自身の労力: 私は、普通のサラリーマンの2倍は働いたので5億円以上?
3.院生等の労力: 毎年20人程度の構成員(4年生、大学院生など)の労力を計算すると人件費は10億円以上?
4.貴重な最先端技術:学問の最先端情報、独自アイデア、社会的信用など。
定年になったからと家庭にこもってはもったいない。体が動く限り社会に還元しよう。技術レベルさえあれば事業は必ず成功するので、弱体化しつつあるわが国の産業を活性化することに全力を尽くそうではないか。
何よりも我々還暦世代がいつまでも新たな目標を持ち続けられる事は素晴らしい事。

102.若者よ、社会の役に立て!

この世に生を受けたからには、少しでも社会の役に立つ人間になれ! 親族はもとより、お世話になった社会に恩を返せ! 大学卒業が近くなると、「留年して学生生活を楽しんだ方が得」と考えるヤカラが目立つ。 「少しでも楽をしたい」というフラチな若者が、このところの就職難と「好きにして良い」という一見、理解あるご両親の支援を受けて、ぬくぬくと成長している。親に寄生する道楽息子が多いので警戒が必要。「働かざるもの食うべからず」が原則です。

103.初めての税務調査

弊社にも税務署の調査が入った。黒字になって数年を経過、かなりの税金を払ってきたが、もっと多額を期待されているようだ。中部地区では、ファイザー製薬(武豊)、アステラス製薬(名古屋)、萬有製薬(岡崎)などが撤退すると聞いている。多額の税金を期待されるだけ弊社には見込みがあるのだ、と喜ぶことにしよう。
それにしても、いつ売れるのか判らない化合物への課税は、やり過ぎです。税務署が、在庫と称して試作品に課税しようとするのは、粉飾決算の推奨?

104.最近流行の麻薬--------ゲーム、携帯電話、スポーツ、音楽など

歩きながら、或いは立ち止まって携帯をもてあそんでいる人を見かける。学生君は研究の相談中でも目の前に携帯電話を置いて連絡を待っている。人の話は上の空だ。
研究に集中する時には携帯、私語を避けるのが原則。大事な時間を相互に奪い合ってはいけない。貴重な人生、もっと有意義に過ごそうではないか。

105.この世に生まれた幸せ

野外に出ると、青い空の下に小さな花が咲き、鶯が春だ春だと声をかけてくれる。夕方にはホタルが飛び交い、山の木々は春には鮮やかな新緑を、秋には最後の締め括りにときれいな紅葉が見せてくれる。わずか80年の人生ではあるが、こんなきれいな地球に生まれ、生き生きと楽しい日々を過ごせることは本当に幸せである。 最後の20年に差し掛かりましたが、お世話になった皆さんにこれから錦成す紅葉をお見せしたいと思っています。いましばらくお付き合いください。

106.岐阜との縁

私は長年(1969-1990)、名古屋大学にお世話になっていましたが、1990年に縁あって岐阜大学農学部に赴任してきた。岐阜は名古屋から快速電車で20分ほどの距離だが、学会発表等で来た程度でした。岐阜大学に移るかどうかは、正直言って迷っていたのです。実は研究室を訪問した後で、二度と来ないかも知れないと思って金華山の岐阜城に登ったのです。ロープウェーで登り、リス村(皮手袋にリスの餌をのせると、可愛いリスがたくさん寄ってくる)で遊んだ後で小道を歩いて城まで着くと、なんと、案内板に「天下取りの城」と書いてあったのです。もちろん、織田信長が、豊臣秀吉に命じて攻めた城で、迷っていた私には「これだ」と思って迷いが吹っ切れたのです。お城からは、眼下の岐阜市内、長良川、木曽川はもとより、はるか遠くに名古屋などの濃尾平野一帯を望む絶景で、まさしく天下取りに成れそうに思ったのです。その後17年が経過して、岐阜大学と弊社の小さな出城ができて、昼夜、研究を楽しんでいる。 最高の選択をしたものだと岐阜との縁があったことを感謝しています。

107.大学の幼稚園化

大学を最高学府と呼んだのはずっと昔のこと。最近では4歳からの約20年以上にわたる一貫幼稚園教育。高学歴は、自分を高めたい人だけで良いのですが。

108.故安藤百福氏の社葬(日清食品株式会社)

昨日(2007.2.27)は安藤百福さんの社葬で京セラドーム(大阪ドーム)に出かけました。ちょうど1年前(2006.2.27)に安藤百福賞の授賞式、祝賀会(ホテルニューオータニ東京)で百福氏とお話しする機会をいただき、この度も御案内をいただいた。新大阪で地下鉄御堂筋線に乗ると、あちこちに礼服姿が見られ、ドーム前付近になると乗客が黒づくめで、その異様な集団はいっせいにドームに向かった。葬儀委員長の中曽根康弘元総理、小泉純一郎前総理を初めとした社葬は、朝日新聞の「百福さん宇宙に旅立つ」という紹介の通り、6500人に見送られた見事な旅立ちであった。同席した私たちの体には百福さんからのエネルギーが一杯になり、みんなで「来てよかった」と話しながら帰りました。百福さん本当に有り難うございました。

109.孝行息子

国立大学法人の授業料は年間60万円程度。加えて多額の国費補助金のお陰で、国立大学法人の教育レベルは保たれてきた。近年の経費削減の中、研究費確保のために創業した本社は順調に成長して、研究を楽しみつつ成長を続け、その結果、岐阜大学の私の研究室は、長良サイエンス(株)という頼もしい孝行息子に支えられている。金額はともかくも、必要な試薬、機器は十分に確保できたので、あとは本人のやる気のみです。学生さんも一緒に頑張ってください。

110.高等教育の経費

子供に大学を卒業させようと思えば、年収300〜400万円の年俸を返上した上、高額授業料と生活費でほぼ同額をご両親が負担することになる。年額300万円としても、大学4年間で1200万円、修士卒は1800万円、博士卒は2700万円、オーバードクターを3年すると3600万円の投資である。これだけの投資は通常の家庭で負担できる限界を超えている。ご両親が全てを自動的に支払うことが多く、学生自身には投資しているとの自覚がない場合も多い。ついでにもうしばらくスネをかじろうと思っている三十歳代のご子息も見受けられるので要注意。

111.大学発ベンチャー起業の目的は?

大学発ベンチャーの目的は起業なのでしょうか? IPO(株式公開)による資金集め? それとも売名? 数十億円の資本金を集めて起業し、株式公開で数百億円に増やし、その後はどうする? 夢を売るのが仕事、ではすまないでしょう。企業として成り立たなければ、傍(はた)迷惑なだけ。 還暦を迎えた超有名教授が、立場上、起業せざるを得ない事情になったとか。お気の毒なことです。誰が? もちろん、社長、社員、出資者などの関係者です。なぜなら、有名人は名前を貸すだけで小遣いを貰える、と考えているだけですから。

112.無駄な努力

私の専門、天然物化学では複雑な天然物の全合成に挑戦するが、合成段階が30~50工程になることがある。1段階の平均合成収率が70%であれば、1kgからスタートしても24段階後には0.01%の100mgに減り、それ以降の合成継続は不可能となる。各自の合成技量に応じて合成目標を選択しないと原料作りだけで終わることになり、無駄な努力になるので要注意。

113.教育改革

教師の質を高めるために大学院修士の資格を義務付ける、等の議論が盛んだ。しかし、学歴というお墨付きだけでは社会を活性化できない。 大学に続いて大学院の定員増が盛んだが、勉学・勤労意欲が無い若者を収容する大学院は不要だ。無制限の高等教育(むしろ長期幼稚園教育と言うべき)が、労働力を浪費し、勤労意欲減退と経済沈滞の主要因となっているのではないか?

114.定年

還暦も過ぎ、同級生の大半は定年を迎えて悠々自適の生活を送っている。晩生(おくて)の私は、今頃になって遣り残したことが多いことに気付いて、大学の研究とこの長良サイエンス(株)の維持に必死になっている。お陰さまで、「体調が悪い」と言う暇も無く、毎日を精一杯生きて、満足!

115.天然物化学の好きな人、この指止まれ!

この長良サイエンス(株)は2008年9月で創立9年を迎える。植物セラミドを含む標準品試薬150種類、受託精製、糖鎖合成など、身に余る評価をいただいて順調に事業が伸びている。 お陰さまで、分離精製に用いるHPLC装置は、会社と大学で合計20セット以上が大活躍。岐阜大学と長良サイエンスは共同研究で相互乗り入れしているので、600MHzのNMR, LC-MS, UVマルチチャンネル検出器、HPLC分取セット等々の研究環境としては相当恵まれている。これで有名大学や一流企業に引けをとるなら、我々の努力不足ということだ。 実際、大手企業から沢山の難しい仕事を頂いているが、いずれも解決でき満足感が一杯です。社屋はポンコツながら、腕と意気込みは超一流。 やる気のある人は弊社を覗いてみてください。

116.

一流教授の研究室では、大勢の教員、博士研究員、博士大学院生が各自でテーマを出して夜中まで研究しているそうです。教授は外交専門のセールス社長?
一方、三流教授の私は毎日、初心者への反応条件の指示、TLCのチェック、NMRスペクトルの解析などに奔走し、ついには自分で実験を始めてしまう。三流ならではのこの充実感! と妙に満足しているこの頃です。

117.

芳香族化合物の反応性といえば、置換基によるオルト / パラとメタ配向性。ところが、ある化合物の反応ではメタ / パラ置換体が約1:1で生成する事が判った。偶然にもその異常なメタ / パラ配向性に遭遇し、現在、理論的解釈に向けて努力しているので、もしかしたら新説を提案できるか?と胸わくわく。乞うご期待。

118.日本の恥

多くの外国人労働者が職を求めて来日しているが、その外国人にも、公園のダンボールハウスに居住する浮浪者は異様に見えるらしく、「あそこまで落ちるのは日本人だけだ」と言われているとか。大学にもその予備軍がかなりいそうだが、衣食住を自分で確保する程度の勤労意欲は欲しいものだ。

119.博士研究員

米国では、24歳前後で博士を取得した後、有名教授の下でポスドク(Post-Doctoral Fellowship:博士研究員、通常2年)として、大学、企業の恵まれた研究職を得る為に修行をする制度がある。この博士研究員の間に研究能力が認められれば一躍有名になれるので、以前は多くの欧米人が頑張っていた。1990年以後は、アメリカの好景気で給与水準が上昇したため、欧米人は待遇が悪いポスドクにはならず、大半は東南アジア出身者などになっている様だ。 日本では最短でも博士取得は27歳、それから海外留学などで博士研究員を経験すると30歳台となる。年功序列の日本では30歳台での就職は極めて不利で大きな社会問題になっている。以上、日本では博士研究員制度そのものに無理があり、30歳台後半までのポスドク生活は苦難の連続である。本人、指導教員はもとより、博士研究員を無制限に増やした政府関係者の責任は重い。 ところで、私の研究室ではこれまでに十数人が博士の学位を取得したが、全員博士課程3年で職に就けたことが自慢の一つです。

120.

昨年、第3回ビジネスフェアー 2007(名古屋市国際展示場:ポートメッセなごや、2007.11.7)にて第3回産学官連携ビジネス大賞 最優秀賞 (副賞50万円) を受賞した。2005年度の安藤百福賞(副賞200万円)と合わせると賞金総額は250万円となりました。今回も全額を岐阜大学の所属研究室に寄附したのでふんだんに研究できる。感謝。

121.高価な買物

最近、大学関係者からの高額の見積依頼が目立つ。恵まれた研究室では数百万円の研究材料を購入できるようだが、分離精製や合成による原材料の確保も研究の一部なので、練習を兼ねて学生に頼まれてはどうでしょうか? 貴重な研究材料をふんだんに入手できれば苦労せずに成果がでるが、後で苦労するのは学生本人なのです。 不思議なのは、人件費無料の大学院生が沢山居るのに合成できないのに、弊社の高給取り社員がやっても採算が合うのはなぜか? 岐阜大学発の弊社が、有名大学や一流企業に最先端研究材料を提供して黒字を達成している現状から考えると、岐阜大学の実力はやはり世界一なのだ!

122.受験勉強の弊害

20年以上の長期勉学は、余程の勉強好きでなければ興味を持ち続けられない。その結果、手抜きのコツを覚えてしまう。さらには受験産業が、ラクに点数を上げる技術を競って開発してきた。5〜6個の選択肢からエイと回答を選ぶので、答えが合っても本人は自信が無い。観察、思考、努力、感動の習慣を失ったのは致命傷です。

123.ネコに小判?

研究レベルやその価値は分かり難いようです。弊社には分離精製技術、合成技術など、他社では出来ないハイテク技術が沢山あるが、残念ながらそれを分かる人は意外に少ないのです。唐辛子の辛味成分カプサイシンで99%純度の試薬を供給しているのは世界中で弊社だけだが、部外者からは「なぜそんな高度な技術が岐阜大学やそのベンチャーにあるのか?それが分からない」、「まぐれ当たりは続かない?」と一向に納得してもらえない事があるのです。物事の価値、技術の難易度などをきちんと判断できる人は案外少ないのです。

124.美味しかったもの

60年前:白米すら十分には食べられず、卵一つが大ご馳走であった。そんなある日、家族揃って山に薪取りに行った時に、父がクヌギの木?にいるカミキリ虫の幼虫を焼いて食べさせてくれた。蜂の子、ドジョウ、野生いちご、アケビなどの自然の恵みの味を忘れられない。 35年前:高度成長後に、牛肉、果物などの輸入が自由化されて[牛肉食べ放題]に代表される飽食の時代になった。しかし、あのカミキリ虫の味に勝る感激には巡り合わない。

125.努力する人、しない人

現状を改善したいと思い、向上心がある人は努力する。一方、満足したわけではないが、もはや現状を改善する気力を失った人は努力しない。世の中には、恵まれ過ぎて「努力することをすっかり忘れた不幸な人がいる」。人並み外れた才能や、めぐり合わせの幸運に恵まれた人もいるが、ご本人は案外、恵まれたとは思っていないのです。こつこつ努力して勝ち取った成果、評価が一番うれしいものですが、その努力をしない人にはこの喜びを理解できない。

126.学生との会話

  (1)学生:資本金3000万円で確実に儲かる事業はありますか?
   教員:残念ながらそんな旨い仕事はないです。確実に儲かるのなら、誰でも借金して用意します。
  (2)学生:他人にできない仕事をしたい。それがあれば、一生楽できるから。
   教員:そこに至るまでが苦難の連続なのです。頑張ろうね。
  (3)学生:「大学発ベンチャー」の授業をされているようですが。
   教員:1年生の総合科目で、全国でも珍しい授業で、独創性豊かになれるからぜひ出席してください。
  (4)学生:なぜそんなに頑張るのですか?
    私:暇よりも忙しい方がいいし、あの世に行く時に[良い人生だった]と思いたいからね。

127.悩み多い君、眠れない貴女に朗報(1)

1950年頃までは移動の手段は徒歩が基本であった。当時は通学距離が4km以上でもバス通学は許されなかった。経済的に恵まれない子供に配慮してのバス通学禁止だったが、30分程度は苦にせず歩いていた。疲れ果てるとよく眠れたものです。 携帯電話は便利だが、いつでも監視つきでロボットになったようです。時には携帯に出たくない気持ちになりますよね。そんな時にアパートにこもってもダメです。アレコレ考えると落ち込むだけです。眠れない人は、走るか1時間以上しっかり歩き、できれば身体を動かして働いてみてはいかが?

128.睡眠効率の向上

私はスポーツが苦手なので、何か代りになる長所を探した。若い時からアレコレと考えながら実験するのが好きで、実験室でご来光を拝むことも多かった。名古屋大学農学部のあの北側の実験室の廊下側まで朝日が当たることを知っている人は少ないでしょうが、そんな寝不足が続くと、横になると同時に心地よい眠りにつける技術が身についた。
不思議なもので、深く眠った後の目覚めは爽やかで、極めて睡眠効率が上がった。
これは、大学院時代に会得した裏技の一つである。

129.長良サイエンス(株)は岐阜大学の広告塔

岐阜大学フェアー in 高山 (2008.2.27)でブース展示した。岐阜大学の研究シーズを地域の活性化に役立て、岐阜大学を世界的なレベルにする、岐阜に来た私の夢です。ちなみに、岐阜大学の所属学部には、弊社を知って入学した学生さんがけっこう多く、また岐阜駅からの通学途中のバス停前にある長良サイエンス(株)は岐阜大学関係者には良く知られています。長良サイエンス(株)は岐阜大学の主要な広告塔の一つなのです。

130.

東京から長良サイエンス(株)までおいで頂いたある大企業の部長さん。弊社に着くなり、しみじみと「こんなに遠くまで来てしまいました」とおっしゃっていましたが、その2ヵ月後には、来て良かったです、と言って頂きました。
長良サイエンスにバンザイ!!

131.類似物質の混合物に感謝!

植物性保湿成分グルコシルセラミドの精製を始めました。いろんな天然物が複雑な混合物として存在しますが、それぞれ混合物として存在する意義(利点)があるのでしょうね。例えば、結晶になり易い化合物が純粋だと、コレステロールはすぐに胆石や尿路結石になるでしょうし、尿酸ですぐ痛風になって痛い思いをすることになります。お陰さまで、この難物混合物の分離精製が弊社の実力を発揮する絶好の出番となって皆さんに喜んでもらっているのです。

132.就職活動と求人活動

研究室配属前から数十社にエントリーした4年生。 2週間に7回の面接という記録を達成。卒論研究で登校したのは2週間に3日間だけ。各企業はこんな学生を毎週面接して、応募者が沢山ある、と喜んでおられる。 学生は練習を重ねて面接上手になり、企業の人事担当者は学生のハイテク面接の実体を見抜く技を磨く。テレビでは模擬面接まで登場してもっともらしく演出されている。かくして、面接ごっこが延々と続き、実力がつかないままに3ヶ月が過ぎた。 当該学生はきわめて優秀な4年生で、就職活動が終わると黙々と研究を楽しんでいる。企業、学生共に就職活動によって失われた3ヶ月分の損失は明らかに日本沈没を加速している。

133.実力がつかない理由

最近、「自分には実力がついていない」という人が多いように感じる。実力がつくまでには長年かかるので、日々努力する事が大事なのだ。まるで「自分に力がつかないのは他人のせい]とばかりに、責任を他人に押し付けて責任を放棄してはいけない。他人の後押しを期待せず、まずは自分でこつこつ努力する事が大事なのだ。

134.還暦過ぎてやっと一人前。

私は自分の事を、還暦を迎えてやっとそれらしくなりかけた、と思う。人生80年。還暦を過ぎてもまだ20年の時間があるのだ。これから徐々に力をつけて、いつか、他人にできない仕事をできれば十分満足できるのだ。 40歳の若さで人生の目的を叶えた幸せな人も多いが、その後の人生は、なぜか寂しそうに見えるのです。最後まで、挑戦し続けることができるこの喜びは、恵まれすぎた人にはわからないでしょう。

135.高純度植物セラミドの大量精製に成功!

2008年8月14日、中日新聞、東京新聞に弊社の記事が掲載された。この日、北京オリンピックで2大会連続100、200メートル平泳ぎ金メダルの北島康介選手のニュースと共に報じられた。北島選手の偉業は、本人はもちろん全国民の喜びである。 一方40年以上の努力を積み重ねて達成した弊社の「セラミド精製技術の確立」は私にとっては、北島選手の喜び以上の満足感だと確信しているのです。なぜなら、60年も夢に見て努力して、やっと獲得した研究成果なのですから。  植物由来のグルコシルセラミドは米、たもぎ茸などに含まれる微量植物成分で健康食品、化粧品用の皮膚保湿、バリアー機能物質として知られ、抗癌性などの詳細な機能解明に純粋な標準品の供給が待たれていた。弊社自慢の分離精製技術を駆使して、純度99%以上のグルコシルセラミドを数十g単位で生産することに成功し、日本糖質学会(つくば市、8月18~20日)で発表、発売した。その後、コーン(トウモロコシ)のグルコシルセラミドの純化に成功した。 現在、舞茸、コンニャク、ビート等のセラミド標準品試薬を製造中。 ひょっとしたら、“小さな庭と金華山が見える研究棟”が近いのかもしれません。科学技術の発展と研究者の地位向上にバンザイ!!

研究を楽しみながら
長良サイエンス(株)

2010年〜

2010年3月
続:社長の一言
長良サイエンス株式会社
代表取締役 中塚 進一
〒501-1132 岐阜市折立字長瀬479-15
Tel 058-234-4257、Fax 058-234-4724
http://www.nsgifu.jp

136.漢方薬試料(原体)35種類の財産

先日、漢方薬関係でお世話になっているアルプス薬品工業(株)さんから漢方薬の展示用サンプルをいただきました。貴重なサンプルで、岐阜大学の研究室の皆さんには公開しましたが、間もなく弊社に展示する予定です。弊社を訪問して頂く皆さんに見ていただき、漢方薬はもとより、弊社の役割をより深く理解してもらえることを期待しています。有り難うございました。

137.モンゴル産の岩塩はいかが?

卒業生の一人が研究室を訪問してくれました。家族経営の会社で鮫の軟骨や漢方薬を扱っていて、モンゴルや中近東まで大活躍。卒論研究の頃からは見違えるほど立派になっていました。もしかしたら、将来は卒業生の出世頭かと期待しています。というわけで、お土産の一つがモンゴル産の岩塩! とても美味しくて、みんなで分けて味わいました。 あと一塊が残っているので、それは記念品として漢方薬試料(社長の一言No.136)と共に展示しようと思っています。
   希望者にはモンゴル産の岩塩(有料)を紹介しますのでお知らせ下さい。
    卒業生の皆さんも頑張って明るい将来を獲得しましょう。

138.植物セラミドの大量精製 第2報

第1報2008.8.14(中日新聞)についで、2008年9月18日には日本経済新聞と岐阜新聞(第1面)に弊社の米、コーン、蒟蒻、舞茸、たもぎ茸の高純度グルコシルセラミドの生産とその主要構成成分の分離成功が報じられた。セラミドはサプリメント、化粧品材料として注目されていて、殆んどの人が興味を示してくれます。 世界的な食品不安や経済不安があるこの暗い時代に、明るい話題を提供して地域、大学、日本を活性化する。これぞ大学発ベンチャー「長良サイエンス」の役割なのです。

139.下村 脩先生、ノーベル化学賞の受賞おめでとうございます。

私は名古屋大学農学部助手として勤務していた頃(1976年〜1990年)、故後藤俊夫教授の生物発光研究のお手伝いで、クラゲのイクオリンに近いエビのルシフェリンや海ホタルのルシフェリンなどの大量合成を担当した。恩師の岸義人先生(現ハーバード大)が名古屋大学理学部の大学院生当時に海ホタルルシフェリンの構造決定、合成をされていたので、技術的にはさほど苦労しなかった。とは言え、エビルシフェリンを数百mg、海ホタルルシフェリン 約5gの多段階を経ての全合成には多大の労力を要し、多くの学生さんに協力してもらって供給したものです。私自身はこの生物発光研究に関しては何人かの学生の合成を指導しただけで終わったので、いつかは、生物発光の研究も手掛けたいと思っていました。なぜなら、私が関係してこれまでに合成したルシフェリン(生物発光する化学物質)は世界中で全合成されたものの大半であろうとの自負があるからです。その後、名古屋大学での修士課程の指導生(現・寺西克倫三重大学教授)が生物発光の研究で下村研究室に留学したのも不思議な縁です。私自身は、まだ生物発光を研究テーマとしては手掛けることができずにいますが、生物発光は極めて少量で観察できるので微量分析手段として極めて有効なので、いつか再開したいです。

140.学問の発展に伴う研究の多様性・長期化

時代と共に、より複雑な複合領域へと研究が発展する。それに伴って、各研究者は極めて広い分野をより深く研究することが求められている。非常勤の博士研究員では30歳を超えることも多いが全員が大成するとは限らず、挫折して進路変更というケースも多々ある。30歳を過ぎると、還暦(60歳、定年)までの就業年限が30年を切るので、過剰な教育投資には要注意!!      誕生 博士取得       定年       他界
0歳------教育投資30年------30歳-------勤労30年------60歳------老後30年------90歳

              

141.最近の世界的経済不況

トヨタ自動車が2兆6千億円?の黒字決算を記録して絶好調と聞いたのは1年前の2008年春。ところが、今期の決算では赤字に転落して6300人の期間工、派遣社員等が解雇されたそうだ。戦後の右肩上がりの成長を当たり前と思った国民は、蓄えるという自己防衛手段を忘れて、その日暮らしがすっかり身についてしまった。昨今では、家族、親族、地縁の人間関係が希薄となり、孤独で不安が募る今日である。     戦後60年間に我々が失ったものがあまりにも大きい事を痛感すると共に、もう一度、以前の古き良き時代に戻るのが最善の方法かもしれない、と思うのは私だけだろうか?

142.岐阜の天然物化学を世界へ!

暗い世の中ですが、これは神様が我々に準備してくれた絶好の檜舞台なのです。     200種類に及ぶ食品、和漢薬標準品試薬を引っさげて舞台に上がった長良サイエンス(株)。 僅かな人数で世界初商品を次々発売し、薬品、食品関係の大企業からの受託精製、受託合成をも次々こなしている。創業者の私もこれがわが子かと驚くばかりの成長振りである。 これで岐阜大学・長良サイエンス(株)の天然物化学が世界的レベルであることを証明できた。世の中が暗いほど、小さな灯りが目立って見え、神様の微妙な演出に感謝!!

143.老後にいくら役立つか?

老後にいくら貰えるか? と年金暮らしを当てにしている老人達は、定年まで  しっかり働いたからと、老後を楽しんでいる。    しかしながら、国、地方共に多額の借金を抱え、老人介護に東南アジアの若者の力を借りている現状では、もらって当然と言うほどの社会的蓄積は存在しないのだ。ここは、生きているかぎりは社会に貢献する義務があると発想を転換して、80歳を超えるまで貢献しようではないか。

144.胡麻の抗酸化剤セサミン、セサモリン関連の高純度試薬の製造に成功

胡麻リグナンの抗酸化性、老化抑制作用が注目されている。胡麻油が酸化され難い事から抗酸化物質セサミン、セサモリン等のリグナン類が健康食品、化粧品素材として脚光を浴びている。これらの成分のうち、最も主要な構成成分セサミンは欧米産の試薬が輸入されているが純度が低く高価。今回、長良サイエンス(株)ではセサミンとセサモリンを共に純度99%の高純度試薬として生産することに世界で初めて成功した(中日新聞2009.4.8、日本経済新聞2009.4.18、5.13、日経産業新聞2009.5.11)。その後、胡麻由来のエピセサミン、ジアセサミン、セサミノール、2-エピセサミノール、サミン等の新規試薬の生産に成功した。将来、これらの試薬が安価な抗酸化剤、老化防止薬剤、抗癌剤などの開発に役立つと期待している。胡麻に続いて、細辛、亜麻リグナン類から合計5種類の新規試薬を開発した。もちろんセサミン以外は世界初商品。

145.就職難

昨年の金融不安に端を発した景気後退は、長らく浮かれて来た戦後派(65歳以下)にとって極めて貴重な引き締め体験となっている。「1ヵ月後の職の保証すらない」、という生活不安は衝撃的である。特に今年(2009年)の大学生、大学院生の就職活動は困難を極めているが、これを機会に真面目にこつこつ努力する以前の日本人に戻ることを勧めたい。    この不況下では新規採用できる会社は限られている。弊社では博士課程卒2名の入社を予定しているので、弊社は紛れもない優良企業なのだ。

146.博士研究員の就職

博士課程卒業者(ポスドク)の就職が難航している。大学を卒業してから博士号の取得には特例を除けば最短でも5年かかり27歳となる。早めに定職に就き、夢いっぱいの研究者として活躍しよう。

147.

今年は、産学連携の関係で3セットの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を購入して、この4年間に岐阜大学で購入したHPLCは6セット、合計12セットになった。これで、岐阜大学と長良サイエンス(株)には合計約20セットのHPLCがフル運転。分子量が1000以下なら何でも純粋に精製できる。

148.

わが国では、博士課程の修了は最短でも27歳と世界でも極度に遅い。その上、博士号を取得後、就職までには2〜3年かかることが多い。平均寿命が90歳近いとはいえ、勤労期間が30〜60歳の30年では生涯の1/3しか働かないことになるのです。その他の期間は誰の世話になる? 30歳までは親に寄生し、60歳以後は子供に寄生するということでは世の中、成り立たない。医学部、歯学部、獣医学部、薬学部に続いて教育学部も教員免許取得要件に修士が必要と議論されているが、24歳(修士卒業)から60歳までの36年は、寿命90年の40%に過ぎない。そこまで高学歴になって良いのだろうか?

149.競争は楽しみながら---

幼児の頃からの競争社会。いつも近くにいる友人、先輩、先達を相手に競争の日々を過ごす。そんなに他人と点数を比較してまで競争意識を掻き立てずとも、ごく自然な知識欲や向上心で自ら努力できる、そんな余裕が大切ではなかろうか?   ちなみに、私は間もなく64歳でまだ遣り残したことが多い。まだまだ楽しめそうですが、皆さんもご一緒にいかがですか?

150.年のせい?

最近、歳老いたせいか学生に昔話をすることが多くなった。実際、私が10歳の昭和30年頃までの日本は、テレビで見る鎌倉時代などの風景とほとんど変わらぬ姿で、例えば農作業に使用できる機械はほとんど無く、手作業か家畜(牛、馬)の力を借りての農耕であった。道路には1日数回のバスが走っていたが、通常はバスを使用せず歩くのが普通であった。 家から小学校の分校(1年〜3年生)までは徒歩で5分と近かったが、4年になると本校まで約4kmの道のりを毎日歩いて通った。当時、バス通学は校則で禁止されていて、その理由は経済的理由でバスに乗れない子供がいるためであった。そんな話をすると、学生諸君は[気の毒に]、「当時生まれなくてよかった」と聞いている。ところが、当時の私たちは、その片道1時間が結構楽しかったのだ。何といっても学校に行けば遊び友達はいるし、その往復の間にはしっかり道草をできた。魚釣りのおじさんの釣りを見ては一緒に楽しみ、分かれる時には鮎を分けて頂いた。冬には小川に雪を落として堰(せき)を作って魚とり。春秋には各所の村祭りに招待され、ビワがなっていると聞いてはご相伴に預かる。ほとんど勉強しなかったし、テレビなどの情報もなかったので、学校で習う知識は新鮮で興味いっぱいであった。と昔を懐かしむのは年のせい?とも思うが、ひょっとして[50年以上前の生活の方が幸せだった] ?。

151.岐阜大学研究室の年中行事

1.4月 薄墨桜、荘川桜などの桜見物。 2.6月初旬 源氏ボタルの見物。 真夜中の12時過ぎになっても自宅に帰る途中でホタルの乱舞を見に行くが、わずか5分でも結構気分転換になる。個人的には年5回程度。 3.秋 ブドウ、ナシ、リンゴなどの果物狩りで信州? 4.11月、研究室のみんなで干し柿作り。富士柿と蜂屋柿の味の違いがわかった? 5.1月 甘酒作り。先日、4回目の甘酒作りをした。1.5kgの米を炊いて作ったが、弊社の試薬以上の売れ行きで、即日売り切れた。 6.3月、卵かけご飯。先日、2升(3kg)の米を炊いて卵かけご飯+うな丼の大会。   さすがに25人近い研究室のメンバーでの昼食会は大賑わいであった。きっかけは、研究室のテーマである[奥飛騨山椒]さんの山椒,山椒七味を味わうためで、卵かけご飯と山椒七味はとても相性が良いことを発見したのです。 残念ながら、私はさしたる知識も、特別の洞察力もない並みの研究者だが、日々の生活や研究を楽しむことでは超一流です。皆さんももっと人生を楽しんでは?   (遊んで良い、と言う意味ではない。向上心を持って日々もっと努力しなさい! と言う事です。)  

152. HPLCカラム用2μシリカゲルの精密分級に成功

ウォータース(株)のUPLC, 日本分光(株)のX-LCなどは超高圧(1000気圧)での超高分離能高速液体クロマトグラフィーで、例えば内径2mmφ、長さ50mmカラム(ゲル内容量約80mgで1本7万円?)を用いて約2分で成分分析が完了。使用するゲル量が極めて少なく高価でもよい、これこそ弊社にとって理想的な商品。2010年1月、弊社の独自技術で順相2μゲルを超精密分級に成功した。このゲルこそは自称・世界最高の品。 弊社の精密分級シリカゲルを使用した超高級HPLC充填カラムが、近い将来(2010年春?)発売予定。弊社としては2分で分析を完了する必要はないので、2μゲルの20mmφx250mmの分取カラムを充填する予定。このカラムには約50gの分析カラム500本分のシリカゲルが詰まる。その充填カラムは1本4000万円相当??となるが、これを使えば分子量3,000以下の薬理活性成分は全て分かれる? 難しいテーマを歓迎 !!

2012年〜

続:社長の一言
長良サイエンス株式会社
代表取締役 中塚 進一
〒501-1121岐阜市古市場840
Tel 058-234-4257、Fax 058-234-4724
http://www.nsgifu.jp

【2010年7月】

153.期待通り

今年(2010年)は創業11年目になるが、徐々に知名度が上がって受託精製、受託合成の依頼が多くなった。創業当初から販売努力は、ホームページとビッグサイト等での展示ぐらいだが、どこから広まるのか大手企業からよく頼まれます。いつもの様に難しいテーマを歓迎しているが、よくこれだけ難しいテーマがあるかと感心するほどに、次々難題が出てきます。幸い、何とか片付いているので、社員ともども良い訓練になっていて、もっと刺激的な難問テーマを求めています。

154.

先日、日本分光(株)のX-LC / マルチチャンネルセット(超高分離能HPLC、マルチチャンネルUV検出器)が入荷したので、早速弊社の2μ充填カラム(2mmφx50mm)を使用してみた。さすがに短時間で分析でき、非常に有効でした。前述の2μ分取カラムの威力が楽しみです。

155.胡麻活性型リグナン・セサミノール等の大量分取に成功(2010.4)

胡麻リグナンの活性型セサミノール、2-エピセサミノールの大量分取(約20g)に成功した。胡麻リグナン類はサントリー(株)がサプリメントとして盛んに宣伝しているので知名度が高く、弊社も知名度が上がり一流になった?

156.最近の就職活動

学生: 大学を卒業したが、就職難でとりあえず大学院(修士課程)に進学。修士1年後期からは、殆ど毎日就職活動でお出かけが普通とか。お陰で大学は人が少なく閑散としている。出入りの業者さんは、「どこの研究室に行っても学生さんがいない、これでは商売にならない」とぼやいている。
教員: 「実験には経費がかかるので、研究室に来られても困る」という本音も。かくして、各研究室では1ヶ月以上の長期春休みが開けてすでに2カ月、教員は手持ち無沙汰で広い研究室をうろうろしている場合も。
   大学: 毎年、年度末になると、大学、学部の正門付近やトイレがピカピカに改装される。見た目を良くしても受験生は増えない。競うべきことは他にある?
企業: 何回もの説明会、面接に明け暮れている。社員の採用にほぼ1年半の時間を掛けるのは人事担当者の雇用対策? それともお世辞の一つでも言える社員を欲しいため?
現状に空しさを感じているのは私だけなのだろうか? まともな経営者、政治家、研究者、教育者はどこにいる? ちなみに、弊社では大学の所属研究室関係者や、たまたま弊社を知った転職希望者で十分足りるので採用経費はほぼ皆無。

157.2μの超高速HPLC充填剤の開発に成功!

「Namsil」は長良サイエンス(株)の精密分級技術で製造した高純度球形シリカゲル系担体。 現在、粒子径2μの超高速HPLC製品を取り扱い、受託分級を始めた。
独自技術で超精密分級に成功。極めて狭い粒度分布で圧損失が少なく、平均粒子径2μのシリカゲルでD90/D10 = 1.32, D99/D1 = 1.66 は世界記録でしょう。
将来の夢: 2μゲルの分取カラム(内径4.6mm、10mm、20mm)で分子量3,000までの天然物を完全分離。

158.わが研究室(岐阜大学)の大学院(修士)就職内定率は100%。

2010年6月7日時点で当グループの大学院(修士)の来春卒業予定者4名は全員就職が内定し、4年生は全員が大学院への進学を希望している。
今年は卒業予定者の何人かを弊社(長良サイエンス)に受け入れるかと覚悟していたがその必要もなく、あっけない幕切れとなった。さすがに日々頑張っている当グループの学生諸君、就職活動でもキラリと光って見えたようです(平日の昼間に実験室が暗い研究室とは違って当然でしょうが---)。
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*所属研究室(岐阜大学)では2012年3月の就職先を予約受付中。
  *岐阜大学を来春3月に定年解雇される私もこの長良サイエンス(株)に就職が内定?

159.実力以上に評価されると。

伸びる人:いい気持になってさらに努力する。
伸び悩む人:努力する必要が無くなる。

160.自分の評価が低いと。

現代の若者(1):やる気がしない ⇒ 評価が下がる ⇒ やらない。
    コメント:よくある自滅パターンなので要注意。
     (2):評価してくれる人を捜し続ける。
    コメント:自分の変革、改善が必要なのですが---。
定年世代 :評価されるように頑張る ⇒ 評価されなくても「努力した」という満足感が残るのです。頑張ろう! 
    コメント:私の場合、還暦(60歳)までは超低空飛行であったが、この4〜5年で十分報われて元が取れた。以後はオマケの人生で楽しいですよ!

【2010年7月】

161.手造り微小フラスコの効用

最近の機器分析法の発展のおかげで、きわめて少量(0.1mg)でも有機物の構造を解 析することができるようになった。従って、2mgを反応させて収率5%(0.1mg)取れれば目的物かどうかが分かる。つまり、少量で確実な結果が得られるかどうかで勝敗が決まり、特にわずかの水分が反応結果を左右する無水反応では小さめの反応フラスコを実験に用いることが重要。ところが、市販のフラスコ(通常10mlまで)では微量反応には適さない。そこで、手造りフラスコの登場である。 自分でガラス細工をすれば、5ml〜0.2mlのフラスコを数十個単位で簡単に作れ、これを使用すればわずかの原料で無水反応を確実に実施できる。この微小フラスコ一つで世界を相手に勝負できる!! これも私の極秘必殺技の一つ。

162.研究経費の格差拡大と教育・研究の崩壊

日本も豊かになったもので、裕福な大学研究室では年間一億円前後の恐るべき予算規模に達することもあるようだ。これは各大学から研究室に配分される予算(約200万円)の50倍にも及び羨ましい限りである。
ところが、この競争的資金の獲得のために教員は出張で研究室を留守にすることが多くなっている。また、そのような研究室の構成メンバーは40名近い異常な大所帯となり、各構成員と5分間議論するだけでも丸1日かかり、結果的に構成メンバーの指導が疎かになり、巨大グループではお金の使い方だけが一流で、本来あるべき教育研究の姿はどこかに吹っ飛んでしまっている。
「忙しい、忙しいと思う教授の満足感」、「10億円使ったことに満足し」では寂しい。
国は、いったい何を教育したいのだろうか?

163.大学と会社の研究条件を比較すると。

大学の研究室が巨大化しているが、よちよち歩きの卒論生、ままごと遊びの修士、   半人前の博士、そんな学生が40人も居てはうっとうしいだけなのに、講演の際には決まって集合写真が出てくる。これも巨大グループを抱えているとの偉大な教授の自負心の表れなのだろうか? 教えることで生活費を稼いでいる大学教員としては義務を果たした達成感なのでしょうか?気の毒なことです。 一方、会社の研究員は、修士、博士の学位取得者がさらに何年も研鑚を積んだ、大学でいえば準教授以上の実力者揃いなので大学以上の質の高い研究ができて当然なのです。約10人で年商8千万円の売り上げのほとんどを使い切る“長良サイエンス(株)”がかなりのハイテク集団であることは間違いない。

164.節約こそは究極のハイテク技術。

(1) NMR試料管は内径2mm --------高価な重溶媒を年間20万円に(経費1/10)
(2) NMR測定は2時間で20検体-----年間機器使用料を60万円に(経費1/10)
(3) 反応は1回に0.1〜20mg -------高価な原料、溶媒、時間の節約(経費1/10)
(4) 分離精製はHPLC分析カラムで-----溶媒15ml、時間は15分(経費1/10)
(5) 構成メンバーは少数精鋭----------理想は4年生〜博士3年までの各学年1名。
(つまり、4年生が全員博士課程まで進学するのが理想。経費1/10)
これができれば、どんな有名大学、一流企業にも負けない。

       

研究を楽しみながらの
長良サイエンス(株)

【2010年10月】

165.長良サイエンス発展の経緯と将来の夢

弊社創業時のテーマは食品、和漢薬の標準品試薬の製造であったが、その後、HPLCによる分離精製技術を生かしての受託精製と受託合成が加わった。今年になって2μの超精密クロマト担体の製造に成功した。現在の夢は、ダイヤモンド微粒子を精密分級して代表的ナノテク技術に育てたい。そのついでに、ダイヤ微粒子を再結晶して親指大にするのが夢----??

166.夢の達成

弊社は創業12年目になったが、平成22年6月末の決算では、長良サイエンス(株)の所得税、市民税等の諸税総額は見事1千万円を超えた。この不景気に多額の税金を納められることは極めて幸せなことで、小さな岐阜大学発ベンチャーがよくここまで頑張ったものと自分のことながら感心するとともに、今後ますます発展して日本経済の発展に寄与したいと考えている。

167.ガングリオシドGM2とアジドスフィンゴシンの合成

1969年より、名古屋大学大学院修士、博士、ハーバード大学への留学(1972-6にかけての2年間、岸義人教授)、名古屋大学農学部助手(1976-90、後藤俊夫教授)として住み慣れた名古屋の地を離れて、バブル崩壊の1990年に岐阜大学農学部助教授[長谷川明教授]に赴任した。長谷川教授との縁でシアル酸含有糖鎖の合成法の改良を依頼されてその合成反応の再現性の向上と収率を大幅に改良したものの、各種の事情により残念ながら約5回の学会講演以外には投稿論文一つ出さずにそのテーマの継続を断念した。最近この長良サイエンス(株)の発展に伴ってそのガングリオシド合成を数年前に再開していたが、ごく最近シアル酸を含む4糖にセラミドが結合したガングリオシドGM2の有機合成に成功した。これは0.5mgが4万円以上という極めて高価な試薬で、1g程度を作れば弊社の本社ビルができそう。
また、セラミド部分の原料になるアジドスフィンゴシン数gを合成できたので、あとはGM2にジシアル酸2つを含む5糖を結合させればGQ1b等のさらに複雑なガングリオシド類を合成できる。これで弊社は世界の最先端生命科学研究拠点に参入。

【2011年9月】

168. 「社長の一言」の効用

この弊社のホームページに掲載している「社長の一言」は、2011年9月11日現在、「社長の一言」で検索するとYahoo!、Google検索では2400万件のトップにヒットする。これは、この「社長の一言」が多くの人たちに読んで頂いていることを示している。この「社長の一言」は当初、学生諸君とその家族との会話が少ないと感じて、親世代の感覚を気が付くままに書き留めたものですが、皆さんの参考になれば幸いです。

169.他者をリードして社会で活躍するための3カ条。

(1)日頃の興味や研究心が大事で、人が諦めてから少しだけ余分に努力する。
 世間の平均値よりの5%増しで一流、10%増しなら超一流で敵なし!
(2)人真似はせず、個性的な攻略法を考える。
 勉強家は定法(碁で言う定石)ばかりを考えるが、それでは面白くはないし、一流を目指す人なら誰でもその程度は知っているのだ。時には、だれも考えないであろう奇抜な案を懐に用意しておくこと。
(3)あとは(1)、(2)が出来るまで黙々と努力するのみ。

170.金華山が見える社屋!

2011年3月、岐阜大学を定年退職したのを機に、総勢8人の社員と共に研究できる社屋を用意した。2階の実験室からは、銀杏の大木の向こうに金華山(斎藤道三、織田信長の岐阜城がある)がチラッと見えて、長年の夢が叶った。いよいよ天下取りに出陣です!  新社屋は長良サイエンス(株)の研究拠点として申し分なく、旧社屋の北東約100m、繰船橋バス停の一本北(岐阜大学側)の裏通りです。 新住所は〒501-1121岐阜市古市場840  TEL 058-234-4257(変更なし)で、新社屋には2011年6月に引っ越して総勢8人が一カ所で仕事をできるようになりました。 この引っ越しに伴って旧社屋としてお借りしていた安田学研会館研究棟を卒業しました。安田力夫さんには11年余りもお世話になりましたが、今でも完熟トマトやシソの葉を分けていただき弊社の研究に協力して頂いています。今後ともよろしくお願いします。

171.絶好調-----1

長良サイエンス(株)の専任社長になって4ヶ月が過ぎた。昨年8月に患った帯状疱疹の後遺症(神経痛)が改善してガングリオシド合成や天然物の分離、受託精製が好調です。シリカゲル、ダイヤモンドの分級も順調で9月の分析展(幕張メッセ)に展示しました。1.6μ、2μ、3μ、5μのシリカゲル、3,11μダイヤモンド微粒子等の弊社のナノテク技術で日本の将来に明るい光を!

172.絶好調-----2

名古屋大学と岐阜大学で合計35年の研究、教育に携わってきました。今年3月に岐阜大学を定年になって長良サイエンス(株)専任になり、日々、研究三昧の生活をしています。弊社では試薬の他、シリカゲル、ダイヤモンド粉末の精密分級で世界のトップを目指しています。日々の生活に満足感が足りない人、元気を欲しい人等は長良サイエンスに来てみませんか? きっと元気になれますよ。

173.絶好調-----3

これまで、名古屋大学、東京大学、大阪大学等の著名大学院に卒業生が進学しましたが、なかなか夢が叶わないようです。その理由は、有名教授ともなれば、研究室員は30名どころか50名近いので、先生は研究費稼ぎが忙しいうえ、一人の学生と10分の議論をすると全員ではほぼ1日を費やす事になるので、せいぜい週1回が限界なのだろう。それではいかに優秀な先生、大学院生のエリート集団でも高度な研究は無理なのだ。 弊社の研究員は私と5年以上の討論を重ねた超エリート集団なので、時々研究の議論をすれば十分意思の疎通ができるので、弊社の向かう所に敵なし?

174.それは言葉足らず?

夫婦円満の秘訣は?と聞かれて、「忍の一字」と答える人もあるようです。
それはきっと、「10年、20年と耐えて努力してきたら、最後には耐えてきてよかった!
今は幸せ!」という意味なのです。勘違いしやすいので要注意です。
(傷つけあっては幸せになれないのです)

 

175.クサギの花

青色色素トリコトミンはクサギの実の色素で、きれいな青色色素です。葉には特有の臭いがあるためにクサギ(臭木)と言う名前が付いているが、8月中旬から白い清楚な花が咲き誇っていて黒アゲハ蝶が蜜を求めて集まっています。この時期の花は、10〜11月の青い実と赤いガク以上に目立つとてもいい花です。今年こそは特徴的な青色色素を純粋な試薬にする予定です。

【2012年1月】

176.今年のクサギ種子第1号が届く。

10月5日の今日、さっそく卒業生の一人からクサギ種子が届いた。クサギは沢山の花がつく見事な灌木ですが、その花の2〜3割しか実らず、しかも同じ木の枝や花がつく位置によって開花時期が8月〜11月まで連続的で、順次、実をつけます。もちろん、11月に開花しても実が成長する前に寒さでだめになりますが、研究用に使える青い実を集めるのは一苦労なのです。田村君、ありがとう。何時か素晴らしい研究結果が出ると思いますので、期待してください。

177.微粒子の精密分級

ホームページに紹介した様に、UPLC(ウォーターズ社), XLC(日本分光工業)等の超高速液体クロマトグラフィーが流行っている。数分で生体成分を分析できるのでかなりの威力がある。 これは100mgほどの2μ充填剤が内径2mmφ x 50mmの筒(カラム)に詰まったもので定価は約7万円の高価な品。11年9月の分析展(幕張メッセ)での展示が好評でした。 昨年4月に弊社の2μ製品をODS化した充填カラムが関西のベンチャーから市販されて好評。この度別件でこの精密分級品の注文があったので世界制覇か?と期待している。1000気圧もの圧力をかけるとカラムが劣化し易く、1〜2週間で使えなくなるとか。 そんな充填カラムが3倍長もちすれば、3倍以上の値打ちがあるのです。

178.今がチャンス!

この不景気では新規産業を興すのは極めて困難です。その一方で街外れの土地、建物等は叩き売り状態です。そんな訳で、弊社のような弱小企業でも自前の社屋を持てました。この強運は、長年見放されたと思っていた運がまとめて回ってきたのかと驚くと共に、これを使って世界に通用する独自商品を出して日本の再興を果たしたい。

179.秋入学------1. さすが東京大学!

東京大学では大学の秋入学を検討しているとか。各有名大学、文科省、首相までもがこの案に追随する姿勢で、入学前の半年の空洞期間(ギャップターム?) が有意義だとか。ならば、春秋2回の入試、秋に公務員の就職試験、などと無駄なエネルギーを使わないで、卒業後にも半年の余裕を持たせて合計1年にすれば、さぞかし優秀な卒業生が育つであろう。その点、並みの我が家では早目に卒業、就職してくれることを望みたい。    日本では欧米のような飛び級が無く、大学院も博士取得が2年ほど遅いようです。大学卒業が2年、博士取得に2年、博士研究員で2年の都合6年ほど就職が遅れれば、就業年数が15%ほど少なくなるので就職難は一気に解消すると計算されたのでしょうか? さすが!

180.秋入学------2

入学時期は幼稚園から大学まではもちろん、就職、官公庁、企業の年度まで日本全体が関係していて、単に東京大学と欧米留学生の都合だけの問題でないことは明らか。 そんな大問題を個別の大学で堂々と議論すること自体が極めて異例である。大学受験生の減少による学力低下を憂えた有名大学の「優秀な学生の囲い込み作戦」の為に、ますます日本沈没が早まるだろう。東京大学にはもっと努力すべき事が他にあるのではないか?

181.大企業では------1

ある大手企業では、入社時から丁寧な社員教育があり、階段の上り下りの際に「手すりを持つこと」、各動作をするときには「指さし確認すること」等が徹底的に訓練してもらえるとか? そういえば、手すりを持って行動する人が多い事に気づいた私は「若いのに足腰が悪い人が増えた]と思っていたのだが、そこまで社員教育を徹底すると、社員は何も考えなくなって独創的な研究能力が失われるに違いない。 弊社では、それぞれの体力、体調、気分に合わせて、今日は何段飛ばしで階段を駆け上がるか、とか考えて登ることを勧めたい。ちなみに弊社ではらせん階段なので、体力に合わせて登れます。

182.大企業では------2

成果があてにならない研究はベンチャーに回していただけて、大規模に生産すれば儲かる様な仕事がお得意なようです。お蔭で、弊社では大企業ではできないような仕事をいただけます。そんな大仕事を1〜2ヶ月でできると、満塁ホームランの達成感があるのです。お蔭さまで、最近ではどなたと話しても「楽しそうですね」と言って頂きます。  晩生で、やっと小さな花が咲いたこの長良サイエンス(株)は私の宝物です。

【2012年4月】

183.糖鎖関連試薬が好調!

肌の保湿成分として知られるグルコシルセラミドから始まり、糖脂質、シアル酸含有糖脂質、リン脂質等の試薬をホームページに掲載したのはごく最近ですが、もはや注文が来だしました。1990年に岐阜大学に赴任して、縁あってシアル酸含有糖脂質(ガングリオシド)の合成に関係してシアル酸のグリコシル化反応を改良した所であえなく研究費を使い切り、研究を中断せざるを得ませんでした。近年、弊社でこの続きを始めましたが、ミルク等の糖脂質の分離精製と糖鎖合成手法の2本立てで、とにかく絶好調で、これからが楽しみです。

184.クロマト用担体の精密分級------HPLC充填カラム

先日、2μ、3μ、5μ等のシリカゲル系担体を精密分級したところ、これらを使った充填カラムが予想以上に低圧で分析できた。通常よりも約20%も低圧で分析できるのでカラムは相当長持ちするはずで、この春には充填カラムを発売して世界の研究者に使用していただける予定です。

185.30、50μmシリカでオープンカラム、20μmでフラッシュカラム!

HPLC充填カラムとオープンカラム担体ではどちらが高い分級精度を必要としているのだろうか? これらを正確に比較するために、30、50μの比較的大きいシリカゲルを精密分級した。それぞれの分級前の原料はD90/D10 ≒1.6を用い、D90/D10 1.4未満まで精密分級して流速を比較した。その結果、精密分級によってオープンカラム(25cm、酢酸エチル)の流速は約1.3倍になり、通常はフラッシュカラムで用いる50μのシリカゲルでは速すぎ、30μでも十分流れた。これらは粒子径が小さいので溶媒が切れても空気が入らず、溶媒の流速を調節する必要が無いのでカラムにコックは不要で高度な研究が安上がりでできる。 又、20μmでは二連球加圧で十分な流速になった。これでフラッシュカラムでHPLCレベルの分離性能を達成できそうです。

186.研究が発展すると--- 。

100年前には殆んどの自然現象が未解明で、ごく限られた人だけが研究できた。50年前、下村先生が何十年も発光クラゲを自ら採集されて発光機構を研究されたように、そのころの研究者は私も含めて皆、胸躍らせて深夜まで研究したものです。 21世紀の今日、ますます最先端の科学が日々発展を続けて、毎週発行されるおびただしい論文数とそれを遂行する巨大組織の研究室が増えた。 論文の共著者数が5名以上、所属機関や研究助成機関数が複数となると、一体、誰がどの部分で貢献したのかわからず、まるで「富士山頂で数千人一緒にご来光を観た」という程度の仲間意識に過ぎない。   研究を楽しむにはある程度の独自性が必要でしょう。研究が楽しくないと思っている君、長良サイエンス(株)を見に来ませんか?

187.暗闇に明かりを!

1990年のバブル崩壊以後、企業の倒産、リストラ、失業、政治不信、就職難、登校拒否、増税、年金制度不信、過剰教育、家庭崩壊、人間不信。こんなに暗く長いトンネルを20年以上も歩いていると、目、耳、皮膚の五感は研ぎ澄まされて極めて敏感になっている。今なら長良サイエンス(株)の微かな灯火でも遠くまで届くかも知れないのです。何とかして次の世代に明るい社会を遺そうではないか。

188.秋入学-----3

どこの大学でも優秀な学生を欲しいようで、相変わらず秋入学議論が続いている。もしも、入試成績が良い学生ほど卒業後にエリートになり、素質だけで将来性が決まるのなら大学教育は不要であろう。「少々難ありでも超エリートに育てる」との気概があってこそ本来の高等教育なのです。弊社は岐阜大学発ベンチャーとして発足しましたが、「鳶(とんび、とび)が鷹(たか)を生む」という事があると証明しますのでご覧あれ!

【2012年7月】

189.秋入学-----4

1.多数の大学が秋入学を検討しているようで、秋入学を言い出した東大は優秀な学生をかき集めることができなくなりそうです。そろそろ「春入学を堅持!」と言った方が勝ち? 2.大学のレベルを高めるために外国人教員、留学生を増やす、との議論があるとか? 明治以来100年をかけて日本のレベルは世界のトップクラスになり、わが天然物化学分野でも、日本から米国コロンビア大(中西香爾教授)、ハーバード大(岸義人教授)などに日本の頭脳が続出して騒ぎになったのは1970年頃。今更、日本にクラーク先生を呼ぶ必要は無いでしょう!

190.弊社のハイテク技術(1) 手作りフラスコ

微量合成反応を行う際に、最も困難な反応に無水反応がある。適切な大きさの特製微小フラスコ(0.1ml〜2ml)を用いると0.1〜20mgスケールで合成できる。必要以上に原料を使うのは資源の無駄遣い!50個もあれば購入の必要はない。 191.弊社のハイテク技術(2) HPLC分析後に即、分取

弊社では精密分析、分取を目的に数十本の4.6φのHPLC充填カラムを常備している。これらは自社で分級、充填した高分離能HPLCカラムで抜群の分離性能。粒子径は2μ〜10μで順相、逆相共に揃っているので分子量2000以下なら炭素鎖長、水酸基、不斉炭素一つが異なれば確実に0.1〜20mgを分取でき、必要時間は20分。

192.弊社のハイテク技術(3) 精密機器分析

例:800MHzのH-NMRを用いるとの試料0.1mgでも1パルスで充分なデータが得られる(1検体の積算時間は10秒で、データの書き出しまで僅か5分)。上記の特製フラスコを用いて1mgの原料から10%の収率で目的物0.1mgができれば即日、構造決定できる。 内径2mmのNMRチューブ:通常の研究室では外径5mmのNMRチューブが一般的だが、弊社では内径2〜3mmのNMRチューブを用いるので重溶媒使用量、重溶媒中の不純物共に1/5となる。お蔭で重溶媒の年間経費は20万円程度で済みます。

193.弊社のハイテク技術(4) 気迫で勝負

1) よい結果が出るまで何度でも挑戦する。時には夜が明けることも---。
2) 今日が駄目なら、1週間後、1か月後----- 30年後に再挑戦。
3) 私は昨年定年退職したので、後はおまけの楽しい研究三昧です!

194. 著しい機器分析発展の成果

機器分析の発達が目覚ましい。LC-MS/MS、大型NMR測定などで、構成成分の分子種を数時間で自動解析でき、論文数報分のデータが得られるようになった。極めて便利になったが、試料溶液を機械(オートサンプラー)に設置しただけで博士を取得したとのケースもあるようなので要注意。 長年の博士研究員を経て30代半ばになってから「恵まれ過ぎた不幸」に気づく場合もあるのです。

195.弊社に展示室が完成

弊社新社屋は築40年で、昨年から順次実験室に改装してきた。今年も実験台4台を新設して研究棟らしくなり、これで20〜30人の実験設備を確保した。そこで、1階に展示室(約30m2)を作って戴いたところ、工事をお願いした知人から立派な応接・展示セットを頂いた。爪に火を灯すような質素な実験設備で頑張ってきた私たちには思いがけない立派なプレゼントです。ガラス細工で作ったフラスコ類などの実験器具、分子模型、漢方薬の展示セット、関係する健康食品、ドリンク剤、展示パネルなどを展示しますのでお立ち寄りください。

196.欅(けやき)の大木、クサギの花

岐阜市の西方にある本巣市には根尾の薄墨桜の他に谷汲山に欅の大木があり、いずれもとても立派な古木です。クサギは青色色素の関係で知りましたが、盆には白い可憐な花が見事に咲き、秋には珍しい青い実がつきます。この辺の道路端によく見かけるので、私はクサギ街道と呼んでいます。

197.柿、梨、イチゴ、ミカン、獅子ユズ、イチジク、大根、タマネギ、キュウリ

岐阜にはまだ昔の田舎の雰囲気が残っていて、通勤途中で安く(多くは100円) 路上販売されている。これも私の趣味の一つになっています(農家のお姉さん?に感謝)。

198.

弊社から岐阜大学まで歩いて10分足らずで、かなり便利なところです。ところが近年、耕作しない土地が多くなり現社屋を安価に購入できたのは不景気のお蔭です。近くにパナソニック、サンヨー等の巨大社屋跡地があるので、まだ大きくなれる可能性がある? いまだに貧乏性が抜けないが、これも大事な成功要因なのです。

199.理論の無い議論(2012.7) 

最近、国政は勿論、大学の話題も理論的でない
(1)秋入学。言い出しっぺの東京大学といえども、大学生に占める留学生は1%程度。僅かな留学生のために個別の大学が入学時期について議論すること自体が無意味な議論で、越権行為。年度制は国全体の制度なのです。
(2)国立大学が、大学間、あるいは企業に出資できるように検討中とか。国立大学は元々、国の資金で創立したものなので、他大学や企業に出資するのは限りなく公私混同に近い。

200.社長の一言、ついに200言を10年かけて達成(2012.7)。

現在Google で[社長の一言]を検索すると1270万件ヒット、このページが5〜6年間継続トップで奇跡的大成功。ひょっとしたら、これが40年の研究成果で最も価値があり、誰も真似できない?